職場の雰囲気を確かめるための見学時のポイント

看護師が求人情報から勤務先の病院を選ぶ際、事前に必ずチェックしておきたいのが職場の雰囲気です。特に注視したいポイントとして、院内の人間関係が挙げられます。

例えば、お互いに気遣いがあり信頼感から遠慮がない病院は、有給消化率が高いと言われています。休むのを遠慮して無理に仕事を続ければ精神がささくれ立ち、結局同じ看護師にストレスのはけ口をぶつけがちです。人手不足で余裕がない職場もその状態に陥りやすく、こちらは有給申請してもそもそも通らない、難癖をつけられることから有給消化率が下がります。有給消化率が高い病院は、それだけ休みに理解がある病院である可能性が高いのです。

職場の雰囲気を確かめるには、直接出向いての病院見学も手段の1つです。見学を申し込んだとき、実際に見学に行ったときのスタッフ対応からも、職場に余裕があるかどうかが窺えます。人間関係が悪い職場では、常に看護師が走り回っていて見学を急かされる、入院患者の表情が暗い、患者とスタッフ間に笑顔が見られないケースがあります。また、ナースステーションの中が整理整頓できていないのも、人手が足りないなどの余裕のなさがわかるでしょう。

逆に人間関係が良い職場では、見学者対応が丁寧だったり、見学担当者ではないスタッフも挨拶や笑顔だったりします。特に患者が看護師に対して頼っている、慕っている様子が見られるなら患者に対しても余裕ある対応ができている職場だと判断できるでしょう。